【レビュー】フジロック2019にレッチリ出演!? 謎のバンドRed Hot Chilli Pipersについて解説

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フジロックのレッチリこと「RedHotChilliPipers」 洋楽

先週末のフジロック2019の第一弾ラインナップ発表、盛り上がりましたね。

マイケミ、キュアーは某掲示板でも出演が確定的だと噂が囁かれていましたが、まさかSIAが登場するとは! 最近は海外でもライブあんまりやってないので、相当貴重ですよこれは。

今年もフル参戦の予定ですのでフェス関連の記事も増やしていきたいなと思っております。

そんなわけでまだチェックしていない方のために、フジロック2019第一弾発表の公式動画を貼っておきます。

FUJI ROCK FESTIVAL ‘19 : 1st LINEUP ANNOUNCEMENT

あら、ヘッドライナー以下も充実しているじゃない!と思うのも束の間、38秒あたりをよく見ていただきたい。

レッチリ!? いや、よく見ると違う!

そう、レッド・ホット・チリ・ペッパーズではなく「レッド・ホット・チリ・パイパーズというバンドがしれっとラインナップに上がっていたのです。

しまいには「レッチリと勘違いする人続出」というネットニュースまで現れ始める始末。

ぶっこんできたじゃない、フジロック。

しかしこのバンド、フジロックの公式サイトでもプロフィールが省略されているばかりか、日本語の記事がほぼ見当たらない。ここまで潔いパロディを貫き通しているのに、日本では全く知名度が無いのでしょう。

詳細が無いなら作ればいいのだ。ということで、今回はフジロックのレッチリこと、レッド・ホット・チリ・パイパーズとは何者なのかを解説していきます。

※本記事は英語版Wikipedia – Red Hot Chilli Pipersの内容を参考にしています。

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Red Hot Chilli Pipersのプロフィール

Red Hot Chilli Pipers(レッド・ホット・チリ・パイパーズ)は2002年に結成されたスコットランドのバンドです。

2004年にはスコットランドの大型フェス「T in the Park」にあのザ・ダークネスとともに出演(バーターとはいえヘッドライナー扱い)。

2007年にはイギリスのオーディション番組「When Will I Be Famous?」に出演し優勝してます。ざっくり言うと、スーザン・ボイルを輩出した「ブリテンズ・ゴット・タレント」的な番組です。

その後ヨーロッパ圏で着々と知名度を伸ばしていき、年間に200本以上のライブを行う時期もあった売れっ子に。来日は今回が初めてのようですね。

そんな彼らの楽曲は、UKを中心とした有名アーティストのカバー曲で専ら構成されています。主なカバーアーティストはQueen、Coldplay、Journeyなど。 レッチリはほとんどやってません。マジで

バグパイプ☓ロック=バグロックというジャンルを確立

公式サイトの煽り文句に「この世で一番有名なバクパイプバンド」と書かれている通り、このバンドはロック/ポップミュージックにスコットランドの伝統的楽器であるバグパイプを加えたロック・バンドです。

数々の有名曲のメロディをバグパイプで奏でていくのですが、ポップ調のアレンジに寄りすぎずスコットランドの伝統的な音楽をベースにしているのが特徴でしょう。聴くと「あ、民族音楽っぽい!」と一瞬でわかりますもの。ミクソリディアンスケールやDドリアスケールも頻出ですし。

現代のロック、ポップとスコットランドの伝統的な音楽を融合させた彼らの演奏は「バグロック」と称されています。新たなジャンル、築いちゃってる。

でもまあ、これが不思議なことに面白いほど耳に馴染むんですよ。

例えばAviciiの「Wake Me Up」を聴き比べてみましょう。

Avicii – Wake Me Up (Official Video)
Red Hot Chilli Pipers cover Avicii's Wake Me Up for the Radio 1 Breakfast Show

原曲の雰囲気を残しつつも、きちんとケルティッシュな楽曲に聴こえますよね。ベースは間違いなくAviciiなのに。

単にバグパイプでメロディを追うだけのバンドなら何の話題にもなりません。楽曲を壊すことなく伝統音楽の中に消化し、混ぜ合わせ、自分たちのモノにする。これぞ、こっちのレッチリのすごさでしょう。

真面目にスコットランド文化を取り入れています

Red Hot Chilli Pipers – Everybody Dance Now LIVE

90年代を代表するダンスミュージック、ガナメイキュースイー。

これも見てるだけで楽しいですよね。ステージで踊り狂う女性たちのダンスも、スコットランド伝統のハイランドダンスなんだ、これが。

とまあ、こんな感じですごく真面目にスコットランドっぷりを貫き通しています。

スコティッシュな音楽といえば、どうもノスタルジックなイメージが浮かびがち。ですが映像を見ると分かる通り、レッチリは「スコットランドの音楽ってこんなに楽しいんだぜ!」と言わんがばかりの斬新なパフォーマンスを繰り広げています。

名前とは裏腹に、とても真面目なのです。

まとめ:ライブが盛り上がること必至

フジロックに来てくれるこうしたアーティストって、ライブで盛り上げるのがものすごく上手いんですよね。2018年のESNE BELTZA然り、2017年のTROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE然り。

フジロックのレッチリことRed Hot Chilli Pipersも、間違いなくライブでこそ輝くバンドかと思います。何も考えずとにかくダンスしたいやつらはとにかく行くべし! 前夜祭も出てほしいなー。

そういえば以前レビューした「CHON」もフジロック2019に出演決定していました。このバンドも超おすすめなのでぜひ下記の記事もどうぞ。

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