自他ともに認めるナイトスクープフリーク、稲生ヒロです。
前回はAmazonプライムビデオで見られる探偵ナイトスクープの爆笑神回を紹介しました。今回は涙なしには見られない、感動の名作を紹介します。
個人的に子どもが主役となる回が好きなので、ちびっこたちが頑張る回を中心にセレクトしました。Amazonプライム会員なら無料で見放題ですので、ぜひチェックを!
号泣必至の探偵ナイトスクープ神回5選
レイテ島からの葉書(2011年1月7日)
【あらすじ】
依頼者は65歳の男性。「最近、私の心に引っかかっていることがあります。それは、新婚5カ月で出征した父は、私が母のお腹の中に息づいていたことを知ってくれていたのか」という依頼から物語は始まる。
依頼者の父は新婚5か月目の昭和19年に戦争に召集され、依頼者が生まれた昭和20年に戦場で命を落とした。
女手ひとつで育ててくれた母も、数年前に他界。
ある日、依頼者が母の遺品を整理していたところ、一枚の葉書を見つける。
その葉書は父が戦地から送ってきたもので、母が何度も読み返していたらしく、擦り切れてほとんど読めない状態になっていた。
しかしその葉書の中に「身重であるお前」と読めるような箇所があったのだ。
「父は、母が私を身籠っていたことを知っていたのでしょうか? それとも知らずに逝ってしまったのでしょうか?」
唯一の手がかりである葉書をどうにか解読すべく、探偵たちは奔走する。
【感想】
ナイトスクープファンならおなじみ、名作中の名作です。優秀番組・個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」にも、バラエティ番組としては異例の受賞を果たします。
鉛筆書きということもあり、もうほぼ読めなくなっている葉書。探偵たちはあの手この手を使いなんとか解読しようと試みます。
最終的には古文書などを研究する機関まで訪れますが、最後に待っていたのはあまりにも切なく、感動的な結末でした。
ハンカチなしには見られない名作です。まだ見ていない人はぜひチェックしていただきたい!
6歳児のお寺修行(2014年9月26日)
【あらすじ】
依頼者の6歳の息子はアニメの一休さんを見て以来、将来はお坊さんになりたいと言い始める。
通っている幼稚園の好きな子にも「僕は将来お坊さんになるから結婚できない。ごめんね」と言うほど、その決意は固いようだ。
親としては息子の夢を応援したいが、この歳で本当に家を出ていかれても困るので、お寺の修行の厳しさを体感させてくれないかという依頼。
【感想】
探偵はたむらけんじ。朝早くに依頼者の家へ向かって、まだ寝ている息子に「お寺行くで」と話しかけるのですが、その瞬間飛び起きることからもどれだけ一休さんが好きなのかがよく分かります。
お寺に行く前にお母さん(依頼者)に「大人になるまでもう会えへんのやで」と涙ぐむ姿にもう僕はやられました。早速のもらい泣きです。
その後、一休さんと宗派が同じお寺に向かい、たむけんとともに座禅や寺の掃除など、様々な修行に励みます。
最後には住職から「弟子になってくれるのなら嬉しいけど、お母さんやお父さんを説得せなあかんで」と言われる息子。この後に続く感動の結末のためにネピア2箱はご用意を。
幼稚園児、自転車で伊勢へ(2015年3月27日)
【あらすじ】
依頼者の5歳の息子は自転車が大好きで、幼稚園の年中の頃には最高30km走ったこともあるという。
それでも飽き足らない息子は、自宅から約160km離れた伊勢にあるおじいちゃんの家まで自転車で行くと言い始めた。
息子のチャレンジを見守って欲しいという依頼に、田村裕が探偵として同行することになる。果たして5歳の子どもが160kmの道のりを走破することができるのか!?
【感想】
現在、僕が探偵ナイトスクープで一番好きな回です。 この回が見られるとは思わなんだ。
僕も自転車旅をしていたということもあって、「自分の力で遠くまで行ってみたい」というこの子の気持ちは本当によく分かります。
でも自転車の旅って楽しいことも多いけど、道中は辛いことも本当に多いです。僕も一日に走る距離は100km前後だったのですが、それを5歳の子どもが、子ども用の小さな自転車で挑戦するんですよ?すげぇとしか言葉が出ないですわもう。
序盤は元気いっぱいで、むしろ探偵を励ますかのような言葉もかけ続ける彼。田村探偵も「5歳っていうことを忘れるわ!」と言うほどの走りを見せます。
初日は険しい山道を登り続け、約60kmを走破します。そして物語は2日目に突入し、ナイトスクープでは極めてレアな2本またぎのVTRで最後までしっかりとチャレンジを見届けます(※1本15分ほど。2本またぎは過去の放送でも数えるほどしか無い)
しかし、終盤になるにつれてしだいに弱音が出始めてしまいます。それを田村探偵が必死に励まし続ける姿も本当に熱い。
ついに2日目の夜まで走り続けることとなるのですが、果たして完走することはできたのか。何回見ても泣いてしまう、超神回を見届けてください。
4歳児、岐阜へ(2015年10月)
【あらすじ】
宮崎に住む主婦からの依頼で、内容は4歳の息子のこと。
TV番組で栗拾いの番組を見ていた息子は、岐阜のおばあちゃんの家にある栗林を思い出し、「今から栗拾いに行ってくる」と言い、わずかなお金を握りしめて外へ出ようとした。
当然一人じゃ行けるはずが無いので引き止めると、「じゃあお菓子やに行ってくる」と行って外へ出かけていく。
その後、近所の人が「しげ(依頼者の息子)が一人でバス停におったで」と家へ来た。なぜ息子が岐阜へ行こうとしたのか聞くと、「妹に栗を食べさせたかった」と言うのだ。
2歳の妹は今度心臓の手術を受けることになっているので、兄として少しでも勇気づけたかったのかもしれない。
そう思った依頼者は、探偵へ岐阜までの同行を願い出た。
【感想】
2015年の局長賞(西田敏行局長が一番おもしろいと思った作品を選ぶ)を受賞した作品です。
息子は一人で岐阜に行こうとしたのですが、そのルート説明はほぼ正しく、探偵のたむらけんじもサポートではなく同行という形で付き添います。
ですがなかなか心を開いてくれず、二人の関係は少しギクシャクしたものに。ナイトスクープ30周年記念のムック本でもたむけんは当時を振り返り「心を開いてくれず、非常に大変だった」と振り返っています。
二人の旅の道中の様子も、この作品の感動のエッセンスとなっています。果たして無事に岐阜まで辿り着けたのでしょうか。
大衆演劇ファンの中学生(2016年6月24日)
【あらすじ】
中学1年生の息子を持つ依頼者は大衆演劇が趣味で、息子が小学4年の頃に一緒に劇を観に行ったのがきっかけとなり、息子も大衆演劇に夢中になる。
周りの友だちがゲームやスポーツに夢中になる中、彼は部屋で大衆演劇のDVDを見ながら殺陣や剣さばきも見よう見まねで覚えた。
しかし周りに同じ趣味の友だちもおらず、淋しげに過ごしている息子。そこで息子が大ファンの、見海堂劇団の2代目座長に合わせてあげてくれないかという依頼。
【感想】
お年玉を貯めて剣を買うというほど演劇が好きな彼。座長に会いたいという夢を叶えるために探偵も動き、ついに彼は待望の対面を果たします。
さらに座長の指導のもと、大衆演劇の稽古も付けてもらえることになり、初めて自分の趣味を共有できた彼は心底嬉しそうな表情を見せます。
せっかくなのでそのまま公演も見た依頼者たちなのですが、ここで座長の粋なはからいが炸裂するわけです。ここでわたくし、「かっこえぇ…!」と思わず感涙。
夢を叶えただけでなく、それ以上のことまで一気に体験してしまう、夢のある回となっています。
まとめ:視聴の際はハンカチかティッシュの用意を
僕が涙もろいというのもあるのですが、初見時はどの作品もほんとボロ泣きしました。
他にも紹介したい回が山ほどあるのですが、Amazonプライムビデオでは配信されていないものが多いのも事実。
現在発売されているDVDでは今回紹介しきれなかった神回も多数収録されていますので、レンタルor購入でぜひチェックしてみてくださいね。
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